整理 / Claude Code 運用

Skills と SubAgent、
混ぜないで使う

元記事: https://x.com/kawai_design/status/2052904289564258588
著者: @kawai_design  /  公開日: 2026-05-01

Claude Code や Codex を使い始めると、必ず Skills と SubAgent の使い分けでつまずく。「Skill にすればいいのか、SubAgent に任せればいいのか」という迷いだ。

結論はシンプル。Skill は再利用する手順、SubAgent は分担する作業者。 片方だけ使う・両方ごちゃ混ぜに使う、のどちらも運用が重くなる。本記事では @kawai_design 氏の整理を、表とチェックリストで噛み砕く。

Claude Code / Codex の5つの仕組み(CLAUDE.md / Skills / SubAgent / MCP / Hooks)の役割分担を示すインフォグラフィック

5つの仕組みの役割(早見表)

Claude Code・Codex で使う仕組みは、大きく分けて5つ。それぞれ別の役割を持っている。

仕組み いつ使うか 例えると
CLAUDE.md
(AGENTS.md)
常時守らせたいルール。文体・命名規則・セキュリティ方針など、毎回適用すべき内容 会社の憲法
Skills 何度も繰り返す手順。記事執筆・PR レビュー・議事録整形など、形式が決まった作業 業務マニュアル
SubAgent 並列で進めたい調査。コード探索・ログ解析・複数観点のレビューなど、ノイズが多い作業 専門担当者
MCP 外部システムとの接続。Notion・Slack・社内 API など、外と繋ぐ必要がある作業 外線電話
Hooks 決まったタイミングで自動処理。コミット時・セッション開始時など、トリガーが固定されている作業 自動実行装置

この5つを混ぜずに仕分けるだけで、プロンプトが短くなり、メイン会話が情報まみれになりにくくなる。

Skill にすべきか、SubAgent にすべきか

迷ったときの判断条件はシンプル。それぞれ次の特徴があれば、その仕組みが向いている。

Skill にすべき作業(3つの条件)

SubAgent にすべき作業(4つの条件)

⚠️ 逆に向かない場面

1回しか使わない作業を Skill 化しない。Skill は増やすほど誤発火リスクが上がるので、ROI が低いものは作らない。次の一手がその結果に完全依存する作業は SubAgent にしない。メインで処理した方が速い。

なぜ「混ぜないで」なのか

Skills と SubAgent を混同すると、こんな失敗が起きる。

毎回守る文体ルールを Skill に入れる →Skill が発火しない場面で文体が崩れる。 note 執筆のような成果物別ワークフローを CLAUDE.md に全部入れる →常時 context を圧迫する

Codex 公式が context pollution(会話が情報まみれになって判断が鈍る現象) と呼ぶ問題が起きやすくなる。 探索ログ・スタックトレース・テスト出力でメイン会話が汚れると、後半の判断品質が落ちる。

SubAgent はこのノイズを別スレッドに逃がし、要約だけメインに戻す装置。混ぜずに使い分けることで、AIが本来の判断力を発揮できる。

最強の組み合わせ「Skill × SubAgent」

そのうえで、両者を組み合わせると効果が跳ね上がる。 Skill で仕事の型を定義し、SubAgent で実行を分ける 形だ。

例:PR レビューの場合

1

code-review Skill を作る

レビュー基準・出力形式・禁止事項を SKILL.md に書く。これで「何を」「どう」レビューするかが固定される。

2

SubAgent を3つに分ける

security 担当・test gap 担当・maintainability 担当。それぞれ別 context で並列に調査する。

3

main agent で集約

3つの結果を受け取り、重要度順にまとめる。レビュー基準は毎回同じ、調査だけ並列化される。

Claude Code と Codex で異なる点

同じ「Skills」「SubAgent」という言葉でも、Claude Code と Codex で動きが違う。

Claude Code Codex
Skills description が一致すると 自律的に発火(model-invoked) 明示起動と暗黙起動の両方。description だけ先読みして context 節約
SubAgent 説明文と一致すれば 自動委任/agents で project / user 単位で作成 明示依頼が基本。「並列で2つ動かして」と頼まないと spawn しない

つまり Claude Code は「気の利く部下」型、Codex は「明示的に頼まないと動かない」型。同じ概念でも運用感覚が違うので、両方使う場合は意識して切り替える必要がある。


今日から見直す4ファイル

記事末尾の実践的アドバイス。既存の指示を以下の4種類に仕分けるだけで、運用がスッキリする。

仕分けるファイル

この整理ができると、プロンプトが短くなる。メイン会話も汚れにくくなる。

結びの一言

Claude Code や Codex を使う目的は「AIに詳しくなること」ではなく、仕事の再現性を上げ、作業時間を減らし、判断を速くすること。そのための最小構成が、5つの仕組みを混ぜないで使うこと。増やすだけでなく、削る判断ができるようになるのが、この整理の最大の価値。